手越くんの襟足になりたい。

拗らせている自意識強めな手越担のことば

「アイドル」ってなんだ



今やテレビはアイドル刺傷事件のことで持ちきりですね。

私は存じ上げなかった方ですが、アイドルを応援している身として怖くて悲しくて、そして言葉にできない怒りを覚えます。


今回の事件でアイドルとファンの関係性について、改めて考えるときがきたのだと思っています。



アイドル  と  ファン



いつからその関係は色を変え形を変え、浸透してしまったのでしょうか。

私なりに考えてみたいと思います。






私は、アイドルには会えてはならないと思っています。

会ってはいけないと思っています。


それは芸能人だからではなくて、「アイドル」という存在だからです。



そもそも「高嶺の花的な存在だったアイドル」は、平成に入り「会いに行けるアイドル」として形を変えました。

それは画期的だし、日本全体を潤すことになったと思います。


でも、だから、勘違いしてしまう。


アイドルと自分たちの間にある壁のような世界線のような、一線を画すものがなくなってしまうから、勘違いしてしまうのではないでしょうか。

アイドルはまず"芸能人"という時点で私たちとは違う世界にいて、さらに"アイドル"は芸能界でも特別な枠にいる。

そんなアイドルには手が届かなくて当たり前なのに、会いに行けるようになってしまった。



私も彼・彼女と同じ所にいるんだと、心がそう思うのです。




今回の事件は、会いに行ける世界で活動していた彼女に、私たちの世界での感情を持ち込んだファンが起こしたものだと考えています。

彼の中には報道されたもの以外の思いもあるとは思いますが、「アイドルに対しての思い」を超えていたことは確かです。

「相手はアイドルだから仕方ないか」と思えない、会いに行ける世界。




私はNEWSのファンで、コンサートに行くことがあります。

それを私たちは「会いに行く」と言い、手越くんに関しては「デート」です。


初めてコンサートに行ったとき、この人たちは現実にいるんだと思いました。


初めて手越くんの手に触れたとき、この人は生きているんだと思いました。



でも私が私で良かったなと思うのは、そのとき本気で恋をしなかったことです。

あくまで彼らはアイドルで、私はいつまでもファンで、その関係性は変わらないと思っていたことです。



確かに手越くんはそこにいて、汗はキラキラ輝いてバラの香りがして、「手越くんの主食はきっとバラなんだ」と思って、息づかいが耳に届いて、ウインクに撃たれて、投げちゅーにはハートが舞って。


でも彼はアイドルだから。

私とは違う世界にいる人だから。


それを私は自分の中で消化できたから、今もファンとしてアイドルに向き合っていられるのだと思います。




それを悲しいとは思いません。

私はNEWSがいつまでも輝いていてくれたらそれだけで幸せです。

NEWSを曇らせたくないので、いっぱいいっぱい応援します。

それが、「ファン」だと思うからです。





アイドルは何かを犠牲にして、私たちに愛を届けてくれています。

私がアイドルファンだと知った大学の先生が、「アイドルは愛$だから」と話していました。


愛と引き換えに、$(ドル=お金)をもらう。


愛をくれたお礼にお金を払う、というと下世話な感じがしますが、それだけでは足りないくらいじゃないかなあ。

だからなおのこと、アイドルとは違う世界にいなければならない。


今回の事件を知り、私はそれに気づけなかった彼を思います。

いつか、気づけるときがくることを願って。




とにかく今は冨田さんが回復することを祈っています。

ファンが待っているよ!

ゆっくりでも、良くなりますように。


長々と失礼しました。
みさ